セミリタイアする自分の貯蓄率を「総務省統計(家計調査報告)」と比較してみた。

あと数ヶ月でセミリタイアを実現する予定の40代男性です。

将来に備えて貯蓄をしたい人や、セミリタイアやFIREを実現したいという人は、まず何より貯蓄が重要になります。

そして、貯蓄のモチベーションを上げ、改善していくには、まず現状把握の必要があると思います。

そこで、この記事では、次のことについて書いていきます。

  • 家計簿をつけていない方でもできる貯蓄率を計算する方法
  • 総務省統計(家計調査報告)による収支・貯蓄率の状況
  • セミリタイアする僕の貯蓄率

貯蓄率の計算

貯蓄率の計算は次のとおり至ってシンプルです。

 年間貯蓄額 ÷ 手取り年収 × 100

貯蓄額の把握

年間の貯蓄額を把握できている人はいいのですが、できていない人は銀行口座の年末残高を2年間分比較する等すれば把握できるかと思います。

僕の場合は、毎年、年末に銀行口座ごとの残高、証券会社ごとの残高(時価評価)、iDeCoなど資産形成残高をエクセルに入力しています。

これを前年度と比較することで、どれだけ資産が増えているかや、家計の健全度がわかります。

証券口座などへの入出金や投資損益があっても、全体の増加額から投資損益を差し引きすれば、給与収入でいくら増えたかも把握できます。

なお、貯蓄率を把握するためには、年によって変動のある投資損益は一旦ないものとした方がいいと思います。

手取り年収の把握

給与所得者の方は、源泉徴収票が交付されます。

源泉徴収票の「支払金額」が年収です。

ここから「源泉徴収税額」「社会保険料等の金額(iDeCoなど資産形成分は除く)」を差し引き、さらに「住民税(毎月の給与明細の天引き額×12ヶ月)」を差し引いた金額が、手取り年収、いわゆる可処分所得です。

総務省統計局「家計調査報告」による収支・貯蓄率の状況

2022年分の統計結果が、2023年2月7日に公開されました。

年齢別の実収入や消費支出、貯蓄額まで把握することができます。

それによると、

勤労者世帯【二人以上の世帯】平均の貯蓄率は、36%

勤労者世帯【単身者世帯】平均の貯蓄率は、41%

となっています。

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編2022年」より作成

勤労者世帯【二人以上の世帯】(月平均)

                (単位:円)

区 分    

平 均

~ 34歳

35 ~ 39歳

40 ~ 44歳

45 ~ 49歳

50 ~ 54歳

55 ~ 59歳

          備 考

実収入

617,654

560,098

606,794

645,765

674,468

695,695

696,978

世帯員全員の現金収入(税込み)の合計

可処分所得

500,914

474,421

505,582

524,191

543,200

550,565

549,947

実収入から税金や社会保険料などを除いた自由に使えるお金、いわゆる手取り収入

消費支出

320,627

257,611

281,248

308,828

340,720

366,559

357,769

光熱水費や住居費などの生活費

預貯金純増

152,056

180,724

188,682

156,921

155,728

158,243

161,155

預貯金の純増額

【参考】

年間貯蓄額

1,824,672

2,168,688

2,264,184

1,883,052

1,868,736

1,898,916

1,933,860

預貯金純増×12ヶ月

貯蓄率(%)

36.0

45.7

44.4

41.1

37.3

33.4

34.9

可処分所得-消費支出)÷可処分所得×100

勤労者世帯【単身者世帯】(月平均)

    (単位:円)

区 分    

平 均

~ 34歳

35 ~ 59歳

             備 考

実収入

369,295

347,593

426,959

本人の現金収入(税込み)の合計

可処分所得

302,358

290,102

340,556

実収入から税金や社会保険料などを除いた自由に使えるお金、いわゆる手取り収入

消費支出

178,434

160,919

194,456

光熱水費や住居費などの生活費

預貯金純増

116,665

128,768

123,804

預貯金の純増額

【参考】

年間貯蓄額

1,399,980

1,545,216

1,485,648

預貯金純増×12ヶ月

貯蓄率(%)

41.0

44.5

42.9

可処分所得-消費支出)÷可処分所得×100

総務省統計では、黒字率とされていますが、一般的に使用されているとおり、黒字率=貯蓄率として記載しています。

セミリタイアする僕の貯蓄率

上記の方法により算出した貯蓄率は、58%となりました。

総務省統計と比べると、やはりミニマムな生活なんだなとわかりました。

まとめ

貯蓄を増やすコツは、「収入が増えても生活費を上げない」「固定費を徹底的に見直す」「お金をかけずに代替できないか考える」「収入を増やす方法を考える」などいろいろありますが、まずは家計の現状を把握することです。対策を打つにもまず現状把握が必要だからです。

今後は、僕の家計で行ってきた節約の方法なんかも書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは。