進んだ方が楽になると確信しているけど、終わりがないのはイヤです。自分の人生を生きたいのです。
あと数ヶ月でセミリタイアする40代男性です。
サラリーマンは、ラットレースと言われます。
その宿命について、そこから抜け出す考え方について書きたいと思います。
サラリーマンの何がイヤだったのか
若い頃に感じていたのは、自分の生殺与奪を握られている感じが嫌でした。
力のある人やグループに目をつけられたら生きることが難しくなる。
自分の立ち位置がすごく気になるタイプだったから、余計にそう感じていたのかもしれません。
周りを見れば皆、器用に対応できるんだなぁ、と感じていました。強いものには弱く下手に出ることができる。僕も同じように努力してやっていたけど、不器用なだけに心は苦しかった。
女性上司から嫌がらせを受けていたときの話
仕事をまったくしない女性上司がいました。気が強く周りからは恐れられていました。
基本的に僕は自ら事を荒立てることはないのですが、その女性上司の理不尽な要求に従わなかったことで嫌がらせを受けることになりました。
一挙手一投足にケチを付けられる。精神的に追い詰め、降伏させて思う通りに従わせようという意図が見て取れました。
上司だったから言い返せず、我慢するしかありませんでした。自分の方が仕事をしているという自負があったから、それは屈辱でした。
次はどこで来るのか、心はずっと不安で落ち着かず、いつも恐れていました。耐えられるかどうかギリギリだと不安に思うこともありました。
ある日、その女性上司から強めの物言いをされたとき、突然、僕の中でスイッチが入りました。
なぜか心は凪のように落ち着き払ったままで、女性上司にブチ切れました。睨みつけて、少しも目をそらさず徹底的に言い返した。不思議と頭も心もクリアで平静で、恐れるものは何もなかったのです。
その日を境に嫌がらせは一切なくなりました。
その後、女性上司は異動となり、異動先の部所で、周囲の職員から疎まれ、避けられるようになって、しばらくして退職しました。
立場が上がっても困難は続く
サラリーマン組織はピラミッド構造です。
上にいくほど「偉い」となる。本当は役割の上下にすぎないはずなのに、人間の価値まで決められているような気にもなる。
若いうちは皆、横並びで和気あいあいと楽しくできる。
だけど、出世に差し掛かる年齢になると、じわじわと不安が心にわいてくるではないか。
同僚、同期、後輩と思っていた人が、人事異動で突然自分の上司になることだってある。
それって恐怖ではないか。
皆、口にしないだけでそんな恐怖を抱えながら仕事をしているのではないでしょうか。
僕は人事異動の発表のときは、心臓をバクバクさせながら異動通知を見ていたときもありました。
幸いにも順調に立場は上がっていきました。
そうなると誰かに生殺与奪を握られている感覚はほとんどなくなってきました。
しかし、新たな困難がたくさん出てきます。
立場が上がるほど、重い仕事が回ってきます。それを一つずつクリアしていくことで、成長していけるので、決して悪いことではないです。
だけど、そんな理想的なことばかりではなく、解決が困難な問題をいくつも一人で抱えることになったりして、疲弊していく。僕は少しずつ、たしかに疲弊していきました。
本当にしたい仕事でなければ、いつまでも走り続けるのはしんどいことです。
前に進んでもしんどいし、進まなくてもしんどいのがサラリーマン。
進んだ方が楽になると確信しているけど、終わりがないのはイヤです。自分の人生を生きたいのです。
まとめ
人生は一生修行なんて言われたりします。
確かにその通りかもしれないし、望むところでもあるけど、自分がしたい修行としたくない修行がある。
したくない修行は疲弊するのです。
言いたいのは、このように考える人は、いつまでも進む必要はないということです。
その代わりに、期限を自分で決め、計画を立てるのです。
ラットレースから抜け出すには、まず貯蓄が基本に合って、投資を学ぶことが重要です。
投資ですぐに利益を上げられなくても、学ぶことができているなら、それが自己投資となり、いつか花開く可能性があります。
そして、成し遂げるという思いを片時も離さず持ち続け、日々を生きることだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは。