今からでも遅くないと思う。自分の人生を生きるために、考え、行動する必要があるのだと思う。
ある人から電話をもらった。
「仕事が辛く、身体の調子も悪い。辞めるかどうかずっと考えているが答えが出ない」とのこと。
数カ月前に退職した僕が今、勤めているのか、勤めた先でうまくいっているのかを聞き決断のヒントにしたかったのだと思う。
だけど、今後サラリーマンをするつもりはない僕はまったく期待に応えることはできなかった。
セミリタイアもFIREも、金銭的な準備がないと当然実現できないわけだから、そんなアドバイスもできない。
かといって、身体が何より大事だから、すぐにでも辞めた方がいい、とも言えなかった。
家庭があり、今後の生活がある。
転職すれば大幅に年収が下がるのは確実で、新しい職場でうまくいく保証もない。
前にも後ろにも進めない状況は、本当に苦しいものだと思う。
僕自身、退職する前は1年半ほど悩みに悩んだ。
その葛藤はかなり苦しかった。ひどいときには、昼休みに光指す緑の公園を散歩しながら「仄暗い闇」の中にいると感じていた。
辞めてもやっていける、いやまだ準備が十分ではない、と同じところを行ったり来たりして、心は決まったと思った翌日に元に戻ることもあった。
僕の場合は、ある程度の貯蓄ができていて、安心のため、さらに増やしておきたいという葛藤だったけど、その貯蓄すらないのなら、「漆黒の闇」。答えを出すことは困難に違いない。
でもやはり、行動を起こすしかないのだと思う。
以前の記事に書きました。
病気になりかけているのに長く耐えるというのは、よくないですね。できるだけ早く、辞める、転職する、休んだ方がいいです。絶対に避けなければならないのは、「回復できないような疲弊」をすることです。「疲れ」と違って、「疲弊」は元に戻るとは限らないのです。
身体の調子が悪いときは、何か行動を起こそうという気になれないけれど、闇の中で動かないことも大きなリスクになり得る。
僕自身は、自分に次のようなことを言い聞かせている。
「人生は自分で創るもので、国や社会や会社(役所)や他の誰かに頼ることはできない。楽しい人生を生きるのか、生きないのか自分で決め、行動しなければならない」。
ある程度、極端に考えることで行動を促す力になると思っている。
退職することで社会的地位が下がったり、収入が下がり人並の生活ができなくなることに不安や恐れを感じるかもしれない。
でも、そんな見栄を張る必要があるのだろうか。
誰かの人生ではなく、自分の人生を生きることが大事ではないだろうか。
そして、こう書いていました。
辞める決断を比較的早くできたことで、今ではエネルギーがあふれ、気力も戻ってきて、「なんとでもやっていける」という気持ちです。
今からでも遅くないと思う。自分の人生を生きるために、考え、行動する必要があるのだと思う。
退職だけでなく、休職や職務のダウンシフトなど、方法はある。
「世間」ではなく、自分が人生に何を望むのかを考えること。
とにかく行動を起こすことが必要ではないか。
機会があれば、僕自身も勇気を持ってそう伝えようと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは。